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株式会社LIXIL

INAXライブミュージアム 染付古便器ポストカード

2017年、INAXライブミュージアムで開催された「染付古便器コレクション展 Blue-and-White Pottery Toilets」。ミュージアムショップで販売する
お土産品として、ポストカードをデザインしました。

染付古便器とは、明治時代の中期以降に、旅館や料亭、富裕層家屋の上方(お客様)用の廁に設置され流行したもの。お客さまをもてなすため、陶磁器に精緻な藍色の図案を施しています。

「青と白」の取り合わせは、遡ること江戸時代後期、藍染めの着物と染付の食器が庶民に広く普及し、粋でお洒落だという感覚が広がったことから。人目をはばかる空間だった便所を涼やかに、華やかに彩り、視覚的にも精神的にも清らかな空間としてしつらえました。日本人の粋で典雅な美意識がこめられています。

白磁の上に染付で、花(牡丹と芭蕉)と蝶を描いた明治後期の瀬戸焼。六代加藤紋右衛門の作で『還情園池紋製』の銘が入った逸品。まるで一輪挿しのようですが、さにあらず。芸術作品と呼べるほど華麗で装飾性豊かな、染付古便器というものなのです。

この一風変わったコレクションの、さまざまな種類や形状、美しい図案を気軽に楽しむものとして制作したポストカード。質感が高く手触りのよい用紙にグロスニスを用いることで、艶やかな陶磁器の白と図案の藍色を美しく表現しています。

CREDITS

Client 株式会社LIXIL
Art Director 森川雅仁(AXIS)
Designer 南澤裕文(AXIS)