ブリヂストングループの、デザインとブランドを核としたイノベーションとソリューションを発信するショールーム「Bridgestone Cross Point」の空間・展示制作を手がけました。東京・京橋のミュージアムタワー京橋1Fにあるスペースです。
ミュージアムタワー京橋は、誰もが気軽に多彩な芸術文化にふれられる街「京橋彩区」内の高層ビルで、1階から6階にはアーティゾン美術館(旧ブリヂストン美術館)が入っています。「Bridgestone Cross Point」はそうした場所にふさわしいデザインを意識しており、ブリヂストンブランドの歴史やビジョンにふれられる空間となっています。
3階まで吹き抜けの開放的なスペースですが、「通りに面した側の大きな柱2本を避けなければいけない」「天井が高いため十分な明るさの照明が確保しづらい」といった制限もありました。
そこで、展示什器は1辺約3mの5つのBOXグリッドを鉄骨で組む形とし、これを柱を囲むように設置して柱と共存させ、鉄骨に配線を通して照明を配置することにしました。
通りに面する側は、BOXの奥行を効果的に活用した立体感のある展示ショーウィンドウとして、街を行く人々の興味を引くことも狙っています。
同じBOXグリッド型の什器を利用して、屋内側では、外側の立体的展示とは別の見せ方をしています。平面でありながらも、写真とグラフィックの大胆な構成を採用。読む説明パネルというよりも、見せることにねらいを置いた展示としました。
展示物のフレキシブルな入れ替えが可能なシステムとなっており、年間のテーマに合わせて展示を変えていくことが可能です。
ショールーム「Bridgestone Cross Point」は、ブリヂストングループの技術やイノベーションに関わる活動、オリンピック・パラリンピックへの支援活動など、今後、多彩なテーマで展示・発信していく予定です。