AXIS design

Thinkings

2025.09.01

AXIS CAPABILITY BOOK 01-3
Case Study _ ミュージアムタワー京橋 <後編>

PUBLIC RELATIONS ― 多彩なリソースを組織化 ―

2024年11月1日、京橋彩区のグランドオープンに先駆け、WORK with ARTプロジェクトのプレス発表会を実施。五感アートが実装されるまでにも、企画から設計、施工管理に至るまで、AXIS社内で発足したプロジェクトチームによりそれぞれのスキルを活かした活動を展開してきた。また、PRにおいても、タグライン開発やグラフィックデザイン、プロモーション企画、プレスキット制作、オープニングイベント運営など、多様な場面で社内のリソースが存分に発揮された。

タグライン開発
キービジュアル・Webサイトの開発

 

SOCIAL ― 京橋彩区 アートと文化が誰にも近い街 ―

ミュージアムタワー京橋とTODA BUILDING の二つのビルで構成される「京橋彩区」が2024年11月2日、東京・京橋に「アートと文化が誰にも近い街」としてグランドオープン。両ビルの低層部にはミュージアム、ギャラリー、イベントホールなどを構え、足元は中央通りに面する間口120mの緑豊かな広場となっている。さかのぼって、2019年4月には一般杜団法人京橋彩区エリアマネジメントが設立。ビジネスの場としてのオフィスビルという役割を超え、京橋彩区は地域社会と連携し、開かれた芸術文化の場を提供している。AXISではこれまで、京橋彩区のロゴデザインや公式Webサイトのデザインおよび制作を担当すると共に、エリアマネジメント活動の企画サポートを担い、芸術文化イベントや芸術文化の場づくりの支援を行ってきた。

京橋彩区広場イメージ ©株式会社日建設計

 

EVIDENCE ― ArtとWorkをつなぐ科学的な検証 ―

WORK with ARTというコンセプトが未来のオフィスビルのスタンダードとして普遍的な価値をもつものであることを裏づけるのが、scienceだ。近年、人々の心理的な幸福感、well-beingを測定する指標に基づくアンケート調査を始め、アートの効果を測定するセンシング技術なども発達している。
こうした先行事例を受け、関連する専門領域で研究活動を行う有識者とのディスカッションを実施。このうち、心理学を学術的基礎として、脳神経科学、芸術科学、マーケティングリサーチを融合した感性科学の研究分野で実績をもつ川畑秀明氏(慶應義塾大学文学部人文社会学科教授)の助言をもとに「五感に作用するARTを通じた〈感性の揺さぶり〉がビジネスパーソンの創造生産性にどのように寄与するか」を調査・研究テーマに設定した。「目的(ロジカル)⇄ 無目的(フィジカル)の回遊を高めることで、創造的な思考を促進する」「アートにより五感を刺激することで創造的な思考を高める」ことを仮説とし、ビジネスパーソンの行動変容や感情(状態)変化から、アート体験の効果検証を行い、エビデンスを獲得していく。

 

FEEDBACK ― 発展的に更新していく仕組み ―

科学的な効果検証のフィードバックを受け、アートを更新していく仕組みを考案。「仮説 」⇄「実装 」⇄「検証」を一定期間で繰り返し、進化していくサイクルを目指す。また、その実験過程を情報発信していくことで、創造生産性が高まるオフィスビルとしての認知も獲得していく。さらに今後は、2024年11月に実装した「五感アート」によるArtと Workの関係性を分析したうえで、さらなる効果が期待できるアートを発展的に充実させていく。「京橋彩区」との連携を深め、WORK with ARTプロジェクトが芸術文化の拠点として重要な役割を果たしていくことが計画されている。

〈WORKS〉
AXIS CAPABILITY BOOK 01 [case study] ミュージアムタワー京橋
https://design.axisinc.co.jp/works/1518/

Page Top