デザイン誌『AXIS』の元編集長、林 英次氏の精神のつまった一冊『デザイン司南 一寸先は暗闇』のエディトリアルデザインを担当しました。古代中国で使われた羅針盤「司南」の如く、デザインの軸(AXIS)を指し示した書籍になります。
プロダクトデザイナーである著者からインスピレーションを受け、検討した結果、縦開きの縦書きの冊子として設計しました。表紙は五色のバランスを優先し、一種類の紙で統一せず、色のトーンで紙を選ぶことで、手触りや風合いを大事にしています。
5冊は、「起」「承」「転」「結」「闇」というテーマから成り立ちます。
「起」「承」は、デザイン誌『AXIS』時代の連載「パラドクス イン デザイン+パラドクス」や「羅針盤」を掲載。
「転」は、水戸岡鋭治、深澤直人、佐藤 卓らが語る著者とのエピソード。
「結」は、今は亡き人々から学んだデザインの神髄。
「闇」は、一寸先は暗闇。「闇=危機」に直面してもぶれない核を持つことが大切であるといった著者直筆のメッセージとプロダクトで構成しています。