1956年、株式会社ブリヂストンの創業者・石橋正二郎氏より福岡県久留米市に寄贈された石橋文化センター。季節ごと美しい花々が咲き誇る園内には、美術館や図書館など文化施設が集まり、「世の人々の楽しみと幸福の為に」という創業者の熱い想いが隅々まで行き届いています。
2016年、久留米市美術館の開館を機に、「石橋文化センターをひとつのミュージアムと捉えた活動」を推進する新たなCIが導入されました。AXISはブランドステートメント、ロゴマークの開発、ステーショナリーや看板、ウェブサイトに至るまで、様々な媒体を通して、イメージの統一化をはかりました。
ブランドステートメント
「世の人々の楽しみと幸福の為に」という理念を、訪れる一人ひとりの視点から解釈するステートメントを制作しました。
楽しみと幸福の時間。 楽しい気持ちは、きっと幸福につながるでしょう。 楽しい瞬間がたくさんあるほど、幸福な毎日と言えるでしょう。 変化に富んだ庭園とともにある、美術、音楽、図書。 ここ、石橋文化センターを訪れる人は 足を運ぶにつれ、異なった楽しみに出会います。 花々の美しさや、創作、アートをテーマにしたイベントに参加して、 浮き立つような楽しみをおぼえます。 1956年、石橋文化センターを建設・寄贈した石橋正二郎は、 正門の石碑にこう記しました。 「世の人々の楽しみと幸福の為に」。 私たちはその想いを受け継いで、ここ久留米の地で、 訪れる人の楽しみと幸福のある時間を創っています。 |
ロゴマーク
美術や音楽、文学、そして、美しい庭園のある文化の殿堂として、新しさと普遍性を両立したもの。石橋文化センターを象徴するマークは、一体どのようなデザインになるのでしょう。
イメージとしては「品格、美しさ、楽しさ、明るさ」、機能としては「耐久性、展開性、国際性」。これらを兼ね備えたものとして、下記のデザインが候補にあがりました。
決定案は、正門石碑のマークを現代的にアレンジしたデザイン。コンセプトは「むすぶ」。美術や音楽、文学など様々な文化の結合、これまでの歴史の未来への継承、そして人々と文化を「むすぶ」イメージを「ISHIBASHI CULTURAL CENTER」の頭文字「ICC」と、統合や太陽を象徴する正円の重なりにより視覚化しています。
人を象徴する頭文字の「I(私)」を円の中心に、2つの「C」は奥行きをもって配置しています。来園者一人ひとりのための施設であること、そして、変化に富んだ庭園の風景と、来園者の弾む心を表しています。
ステーショナリー
ロゴが決定してから、名刺、ショッパー、ポスター、施設サイン、情報誌、ウェブサイトに展開していきました。